アートめぐり

ニューヨーク旅行

2019年5月に、ニューヨークに行ってきました。

今年はストーンウォールの反乱から50周年ということで、6月のプライドパレードは盛り上がること間違いなし!

なのですが、私はタイミングが合わず、プライドパレード前にニューヨークに行くことに。ちょっと残念!? と思っていたのですが、ニューヨーク市立図書館で開催されていた『Love and registrance 』展をみることができました!

この展示では、女性の活躍がしっかりと紹介されていたことが印象的でした。クィア展であっても、どうしてもゲイ男性にフィーチャーされがちなのが現状。

2018年にロンドンのテートで開催された『クィアアート展』も、レズビアンたち、その時代を生きた女性たちの姿があまり見られず、その点は少々物足りなく感じていました。(キュレーターの方は女性で、タイトルへの想いや開催までのご苦労なども教えていただき、この展示はとても素晴らしかったし、一生記憶に残るものであることには変わりありません。でも敢えて挙げるとすると、女性ジェンダーの展示が少なく残念でした。)

そうした経験もあり、こちらの展示では女性の歴史がしっかりと取り上げられている印象を持ちました。

女性の歴史のアーカイブがきちんとあること、本当に素晴らしいと思います。

そしてまだまだ、女性の歴史をしっかりと取り上げ、伝えていかなければならない社会だと思います。やはり半分は女性の展示であってほしいものです。

日本でも、ジェンダー平等が実現された『クィアアート展』や、『ラブ&レジスタンス展』が開催されるといいなぁと思います。

今年のニューヨークプライドに参加する、日本のツアーもあるようです。参加してみてはいかがでしょう。

▷ストーンウォール50周年記念ワールドプライド・ニューヨークTRPオフィシャルツアー

https://tokyorainbowpride.com/news/notice/12667/

ニューヨークプライドにはじめて参加される方は、映画『ストーンウォール』と映画『サタデーナイトチャーチ』をみてから行くといいかもしれません。

▷映画『ストーンウォール』

http://stonewall.website

▷映画『サタデーナイトチャーチ』

http://saturday-church.com

映画『サタデーナイトチャーチ』に登場するような教会の前を通りました。教会の前にレインボーフラッグが掲げられていて、「ああ、ここで実際に映画のような若者への福祉が行われているのかな」と想像しながら歩きました。

↑写真はタイムズ・スクエア!

ブロードウェイでミュージカルを観ました。そのレベルの圧倒的な高さに心から感動しました。

特にミュージカル『シカゴ』は、大人の女性たちの力強さと美しさ、可能性に心動かされました。日本は大人の女性が楽しめる文化がほとんどないし、少女のような女性しか価値がないとされています。ミュージカル『シカゴ』は、そんな凝り固まった価値観を一蹴してくれました。演者の力量の高さを存分に味わえる作品でした。

ディズニーミュージカルは『フローズン』と『アラジン』を鑑賞。ディズニーらしい演出を堪能。『アラジン』は、狂言回し役のランプの魔人ジーニーの演技力が素晴らしかったです。

今回初めてオフブロードウェイ作品にも挑戦。友人がおすすめしてくれた、『スリープノーモア』を観劇。こちらの作品は、観客が仮面を付けて廃ホテルと設定されている舞台空間を歩き回って鑑賞する、新しいタイプの作品です。新しいといっても、オフブロードウェイで人気が出て、8年も上演を続けています。

とにかく、歩き回ります!!

おでかけるになる方は、歩きやすい靴で、身軽にして、疲れていない日にお出かけください。階段もあります!

私が鑑賞した回では、車椅子ユーザーの方もいらっしゃいました。バリアフリー対応もしてくれるようです。(事前に劇場に連絡してみるといいかもしれません。)

現代アートのインスタレーションのような、コンテンポラリーダンスのような、不思議な作品です。これは実際に足を運ばないとわからない、貴重な体験となりました。マクベスが下敷きになっているそうですが、私には全くわかりませんでした。でも、とっても楽しめました。(英語がわからなくても大丈夫!

メトロポリタン美術館とMOMAにも行きました。MOMA2回目。

↑美術館巡りが趣味なので、嬉しそう。

メットは初めて。メットもめちゃくちゃ歩くので、覚悟してお出かけください。

私は印象派のお部屋を中心に見て回りましたが、迷ってたどり着いた先にも超名画! があったりして、本当に一日では回りきれない魅力です。数々の映画やドラマの舞台にもなっていて、帰国後も楽しめました。

今回のニューヨーク滞在で、改めて感じたのは、文化の素晴らしさと、多様性、そして都会なのに空気が良いこと!

日本はどんなお店に行っても良いサービスが受けられるし、郵便は確実に届くし、業者の方は約束の時間にほぼ絶対来てくれます。嫌な目にあうことも少ない。(あと、安価な宿でもお湯が出ます。)海外では場所によってはこれらは当たり前ではありません。

でも、あまりにも厳格に決められたマニュアルで、働いている人は息苦しさを感じているかもしれません。

ニューヨークでは、サラダを計って売ってくれる店員さんは売り場で踊りながら働いていたし、タクシーの運転手さんも好きなカントリーソングを歌っていました。最初は驚き、緊張しましたが、後半はその自由さが心地よくなりました。

もちろん短期の滞在ではわからない、その土地の問題もあるでしょう。でも、私はここ数年の東京の変化に、息苦しさを感じています。

人種も文化も、もっと多様性に富んで、違うからこそ尊重し合うことを学び、お互いに力を発揮し合える、そんな社会になってほしい。そうすれば「普通」でないことを苦に、死を選ぶ若者も減るのではないかと思います。

例えば、アルバイトが続かない、就職できなかった、親の希望どおりに生きられないなどの理由で、心を病んで動けなくなる人が多すぎます。

それは、その人が「弱い」とか「悪い」のではなく、社会の仕組みや追い詰め方に問題があると思います。そんな苦しい20代を乗り切った私も、東京にいると、鋳型に嵌められるようなプレッシャーにとてもしんどくなります。

世界には様々な生き方や価値観があって、もっと自由に生きていいことを、LGBTやジェンダーについて、また暴力をなくしていくためにできることをお話しすることを通して、お伝えできればと思っています。

ABOUT ME
東 小雪
元タカラジェンヌ/LGBTアクティビスト。「Tokyo SuperStar Awards」コミュニティ賞を受賞。東京ディズニーシーで初の同性結婚式を挙げる。渋谷区パートナーシップ証明書交付第1号。(2017年12月に離婚)LGBT、女性の人権、自殺対策について講演や執筆など幅広く活動し、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、NHK Eテレ「ハートネットTV」などメディア出演多数。著書には、『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』『同性婚のリアル』など

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