講演会

富山県富山市にて講演

富山県富山市にて、講演させていただきました。
当日はお足元の悪い中、たくさんの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
また、感染症対策をとりながら会場の準備をしてくださったスタッフの皆様にも、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

演台からソーシャルディスタンスのために、バツ印のプレートの付いた客席を見ると、やはり悲しくなり、はやく人と人の距離が近くなる日がくることを願わずにはいられませんでした。

今もまた、新たな変異株がどのようになっていくのか、注意して見守っていくしかありません。

そんな中、
・災害が起こる前に、差別や偏見をなくしていく必要があること(言うまでもなく、一番弱い立場に置かれている人たちから、しわよせがいくからです)
・おひとりおひとりが、今日からすぐにできること
・LGBTを取り巻く環境、この10年の日本社会の変化とこれからについて

など、心を込めてお話しさせていただきました。

特に、ランドセルの色や、制服が選択制になっていることを会場の方から教えていただいたり(本当に地域によって差があると感じる瞬間です)、それでも、まだLGBTの人は身近にはいないと感じていらっしゃる方も多いようで、もし私の講演をきっかけに、「ああ、いろんな人がいて、当たり前なんだなぁ」とか「子どもが性的マイノリティでも、別におかしなことでも不幸なことでもないんだなぁ」とか、「こんなふうに声をかければよかったのか」とか、そんなふうになにかひとつでもお役に立てることがあれば、本当に幸いです。

私は今、ベラルーシとポーランドの国境付近で起きている、激しい暴力に心を痛めています。
何もすることができない無力感。

まずは、知ること。

とは言っても、圧倒的な状況を前に、飛んでいくこともできず、ただただ自分の悩み事におろおろするばかりで、情けないなぁとも思います。

私は、微力ながら、国内のジェンダー、セクシュアリティについてお伝えすることができます。
でも、難民支援はできません。

尊敬する友人の安田菜津紀さんが、「支える人を支えることができる」と言っていました。

国内にも、経済的困窮、虐待、障害のある人への無関心や差別、感染症への偏見、問題は山積み。

できることを、しっかりと着実に進めて行かなければと新幹線の中で考えていました。

また移動が叶わなくなるかもしれないと思う日々の中、大変貴重な機会となりました。改めて富山の皆様本当にありがとうございました。

今週は福岡県福津市にお邪魔いたします。

ABOUT ME
東 小雪
◯公認心理師 / LGBTアクティビスト / 元タカラジェンヌ◯東京ディズニーシーで初の同性結婚式を挙げ、日本初の同性パートナーシップ証明書を取得し話題に。LGBT・女性の生き方などのテーマを中心に講演やメディアに多数出演。著書『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』『レズビアン的結婚生活』等 現在、フォトジャーナリスト安田菜津紀とのYouTube番組「生きづらいあなたへ」を配信中。

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