性虐待

今性被害に苦しんでいる人へ

今夜はフレンズmeet-upでお話しさせていただきました。
貴重な機会をいただき、また、私自身本当に大切なものを受け取って帰ってきました。お招きいただいたこと、心から感謝いたします。
お声がけいただいた大切な友人のフォトジャーナリストの安田菜津紀さんはじめ、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

様々な事情・背景をかかえ、瀉血(自分の血を抜く自傷行為)をしている子、掌に綺麗な刺繍をしている子がいます。
私はリストカットをしていました。オーバードーズもしていました。

時代が変わって、市販薬のODをする中学生や、自傷行為の生々しい傷跡をSNSに投稿して、そこに「いいね」やつながりを求める子たちがいます。掌の刺繍など、あまりに完成度が高く美しいだけに、見ていて胸が詰まります。

どんな状況で縫っていたの?本当は何を伝えたいの?
痛かったよね。でも、もっと痛かったことがあったんじゃない?

私が自傷行為をしていた時代は、少し年上のお姉さんが、ポーチに入れているカミソリを見せてくれたり、消毒の仕方を教えてくれたりしたものでした。それがSNSによって、より過剰な投稿が見られるようになり、私は本当に胸を痛めています。

やめろとはいいいません。そうやってサバイブしないといけないほど、あなたにどれほどの痛みがあるのか、その背景にあることが大切だと思うからです。

だた、別の方法があるよと、大人として示したいと思います。
「甘えるな」とか「世の中甘くないんだ」とか「社会は厳しいところだ」などど脅かしてくる大人の言葉には耳を貸さなくていいです。

それよりも、あなたの痛みを知って、耳を傾けて、なんとか助けたいと思っている大人がたくさんいることを知ってほしいと思います。
支援が全然足りていないことは、よくわかっています。それは社会を構成する、私たち大人の責任です。私たちは税金をもっと、傷ついた子どものために使っていく必要があります。

それでも、今の社会の仕組みの中にも、助けを求める先があります。
そして、「たすけて」と言っていいんです。むしろ、「たすけて」という声を聞かせてほしいと思います。
困った時に、自分一人ではどうにも解決できない時に、もう死んでしまいたい時に、「たすけて」というのは当たり前のことです。

違法な薬物を使用したり、危険なセックスをしなくても、辛い気持ち、消えてしまいたい夜をやり過ごす方法があります。
一分一秒、息を吸って吐くことさえも辛いことが、私にもよくわかります。でも、なるべく自分の身体にも、社会的にも影響(ダメージ)が少ない方法で、やり過ごせるようになっていきましょう。

今日は、震える声で、性被害を打ち明けてくれた若い人がいました。
私の本を読んでくれたという、今闘っている10代の子の話を聞きました。

私は、何かの手本になれるような立派な大人にはなれていないかもしれないけど、声を聞かせてくれて、とっても嬉しかったです。
私でも、生きていいていいんだな、私も生きていなくちゃなと思いました。

私は自殺未遂を繰り返してきたし、リストカット、処方薬依存、人間関係を破壊するようなことも、たくさんしてきました。
行為として、褒められるものではないし、本当に未熟だったと思います。でも、なんとかその後を生き延びてきました。

専門のカウンセリングを受けて、フラッシュバックが限りなく少なくなったこと、私なりに仕事について、日常生活が送れていること、私の回復だと思います。でも、本当の「回復」って、なんだろうと思います。今でも、寝込んでしまう日もあるし、親のことが思い出されて途方にくれる時間もあります。

でも、やっぱり、生き延びてほしい。
そう思う気持ちがどこから来るのか、わかりません。

いっそ死んでしまいたいと思い、自分の身体を激しく傷つけずにはいられないほどの苦しみを抱えれている人に、「生きろ」というのは酷なことかもしれません。でも、私は自分の被害をお話しさせていただいて、様々な感想をいただくたびに「私も生きていかなくちゃ」「今苦しみを抱える人にもどうか生きていてほしい」という思いが湧き上がってきます。

「こんなこと相談してもいいのかな?」と思うことは、たいてい相談したほうがいいことです。遠慮なく相談してみましょう。

▷よりそいチャット
LINEで相談できます。秘密は守られます。話したくないことは話さなくて大丈夫です。
https://yorisoi-chat.jp

▷にんしんSOS東京
https://nsost.jp

▷10代無料の夜カフェ《Tsubomi Cafe》
https://colabo-official.net/projects/tsubomicafe/

学校の先生にお願いです。

自傷行為を見かけたり、心配な子ども・生徒がいたら、躊躇わずに支援先に相談し、つなげてほしいと思います。
もちろん本人の意思を尊重することやプライバシーを守ることは大前提ですが、対応に困った時にはぜひ相談してください。
上記よりそいホットラインでも受け付けていますし、下記のような施設も各自治体にあります。
▷子供家庭支援センター

ただ叱ったり、やめるように言うだけでは、せっかくの子どもたちのSOSのサインが埋もれてしまいます。私は教員の方に向けても全国で講演させていただいています。ご相談いただければと思います。

暴力が人に与える影響について理解が広がって、一刻も早く社会から児童虐待がなくなってほしいと、切に願います。

最後に。なんとか生き延びることができます。今どんなにカオスでも、寒くても、空腹でも、痛くても、自分を取り戻すことができます。必ずできます。

なんとか生き延びた私は、私のような経験をした人でも、もっと生きやすくなる社会を作りたいと本気で思っています。
ABOUT ME
東 小雪
元タカラジェンヌ/LGBTアクティビスト。「Tokyo SuperStar Awards」コミュニティ賞を受賞。東京ディズニーシーで初の同性結婚式を挙げる。渋谷区パートナーシップ証明書交付第1号。(2017年12月に離婚)LGBT、女性の人権、自殺対策について講演や執筆など幅広く活動し、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、NHK Eテレ「ハートネットTV」などメディア出演多数。著書には、『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』『同性婚のリアル』など

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